脱炭素化に対する今後の期待
2016年に発効した「パリ協定」では長期目標として「2℃目標」が設定され、今世紀後半にはCO₂の排出量と吸収量をバランスさせることが定められました。そこで世界では「低炭素化」をさらに推し進めた「脱炭素化」の動きが広がりつつあります。
現在、ヨーロッパ系の民間金融機関の中には石炭火力発電などについて投融資を控える動きもあります。
また、国際開発銀行においても一定条件の下、融資を制限する動きも見られます。
こうした世界の流れに反し日本は石炭に依存しているのが現状であり、安定供給が可能な資源が乏しい日本にとって「脱炭素化」は大きな課題となっています。
上記の問題に関しリサイクルクリーンではRPFの製造により脱炭素化、地球温暖化対策にも貢献させて頂いております。
中国の廃棄物輸入規制により行き場を失った廃プラスチックの処理において熱源回収を行なうサーマルリサイクルとなるRPFは注目を集めています。
石炭やコークスなど化石燃料相当の発熱量を有する代替として需要が拡大しつつあります。廃棄物の排出事業者様にとっても埋立て処理をしていた廃プラスチックの中からRPFの加工が出来ればゼロエミッションの仕組み作りも夢ではありません。
RPFは廃プラスチックや紙くずを主原料にすることから高い熱量を有し、RPF1tを重油に換算すると700ℓ分と同等のカロリーとなり塩素、硫黄など有害物質の含有が少なく、自己発熱や可燃性ガス発生など火災の危険性も低い特徴もあります。
RPFは石炭と比べCO₂の排出量も約33%削減でき環境負荷の低減の効果もある為、我々の日々の業務が今後の脱炭素化に向けた貢献、さらには廃棄物排出事業者様にとっても処理にお困りの廃プラスチック、紙くず、繊維くずなどあれば是非ともリサイクルクリーンへお問い合わせ下さい。
間接的ではありますが弊社へ排出して頂くことによりCO₂排出量の削減、脱炭素化など環境負荷の低減に寄与出来ると思います。
桜台工場 齋藤健