「初期消火システム」
先日、江東区にある一般廃棄物処理施設が、11月に起きたリチウムイオン電池が原因とみられる火災で使えなくなり代わりに不燃ごみの処理施設で処理し、仮復旧は2024年3月頃迄かかりそうだというニュースを聞きました。火災のニュースを聞くと5年前に弊社袋井工場で起きた火災事故を思い出します。この時も火災発生の原因は同じく電池でした。
火事は8時間ほどして鎮火しましたが、工場内はあらゆる機械が使えない状態で壁なども一面煤だらけの状態でしたが、何とか3ケ月ほどで復旧することが出来ました。幸いにも弊社は多数の中間処理場を保有しているため廃棄物の受入中止だけは回避することが出来ました。その後火災対策について検討し以下のことを実行しました。@お客様へ電池、ライター、バッテリーなど混入しないように周知。A工場内で受入検査、選別の徹底。Bこれでも火災が起こる可能性が起こる可能性が高いということで弊社では万が一火災が起きたとしてもすぐに消化できるようなシステム「初期消火システム」を導入しました。このシステムを各工場に導入していただいたおかげでそれ以降火災事故は発生しておりません。
しかし全国を見ると相当数の火災事故が発生しています。消防庁のデータを見ると塵芥車の回収時にリチウムイオン蓄電池を含む充電式電池による火災事故件数は300件/年以上、処理施設の火災事故件数は200件/年以上とかなりの発生件数です。私たちが安心して仕事が出来るように今一度リチウムイオン蓄電池を含む充電式電池などの取り扱いについて厳しく周知や法律の改正などを行っていただきたいものです。