廃棄物の流れ2(岡部工場・村松)
今回は廃棄物の流れ(ライン選別)についてお話しをします。
前回の流れ1でお話しました、前選別(粗選別)で分別されなかった物は「山」※@にしておき、重機によってコンベアに投入し「バリオセパレーター」※Aへ運ばれます。
このバリオセパレーターは風力・傾斜(重力)・篩によって「軽量物」※B、「重量物」※C、「細粒物」※Dに分別され、それぞれのコンベアで流れていきます。
軽量物に流れてくる物について8割程度はRPF材として使用出来るので、材料としてふさわしくない物などを手選別で拾い出し、流れた物はRPF材になります。
重量物に関しましては、非鉄類、リサイクル品、安定型など、拾い出せば処分料金の削減に繋がる物を抜き取っていきます。ここで流れた物は細粒物と合流し一軸破砕機(シュレッダー)へ入り粉砕(40mm程度)され自動選別機によって分別されていきます。
自動選別機には5機種導入されており、粉砕後の流れにつきましては…
(1) 磁選機により金属が取り除かれ(2)の篩機へ投入されます。
(2) 風力選別・振動スクリーンにより、0〜40mmの物、再破砕処理物(40mm以上の物)、可燃物(風で飛ぶ軽量物)の3種類に選別されます。
(3) フリップフロー型スクリーン(トライソマット)により、風力選別・振動スクリーンにより選別された0〜40mmの中から細粒物(0〜2mm)を篩い落とします。
(4) グラビティセパレータ(比重差選別)により、フリップフロー型スクリーンにより選別された2〜40mmの物は、可燃物(軽量物)、再破砕処理物、重量物(がれき)の3種類に選別されます。
(5) 篩付き振動コンベアは、風力選別・振動スクリーン、グラビティセパレータにより選別された可燃物を搬送しながら、中サイズ・小サイズに選別しています。
5種類の選別機により、下記6品目に選別されます。
・可燃物中※E:風力選別・振動スクリーン、グラビティセパレータ→篩付き振動コンベア
・可燃物小※F:風力選別・振動スクリーン、グラビティセパレータ→篩付き振動コンベア
・金属くず(鉄くず)※G:磁選機
・がれき(0〜2mm)※H:フリップフロー型スクリーン
・がれき(2〜40mm)※I:グラビティセパレータ
・再破砕物:風力選別・振動スクリーン、グラビティセパレータ
以上が廃棄物の流れ(ライン選別)となっておりまして、それぞれが各処分先へと出荷されます。
次回は二軸破砕機(シュレッドイーグル・SE−80K型)の紹介を致します。
※@
※A
※B
※C
※D
※E
※F
※G
※H
※I